キング 罪の王

THE KING 05年

アメリカ 105min

監督 ジェームズ・マーシュ

出演 ガエル・ガルシア・ベルナル
    ウィリアム・ハート
    ベル・シェームス
    ローラ・ハリング
    ポール・ダノ


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「BABEL」でのガエルがちょっと消化不足だったってことでの鑑賞。
で…結果ガエル・ガルシア・ベルナルをた~~っぷり堪能できたのは
いいんだけども。。。



なんともこれは・・・



って感じです。劇中のW・ハートの台詞の中にあった「罪の子」から
考えるにその「罪の子」は時を経て成長し再び姿を現したときには
「罪の王」になっていた…ということですか。


でも「KING」って「罪の王」って何?というところで、悩んでしまう。


劇中のエルビスは何をもってKINGだったのか。罪を罪とも思わず
自分の障害になり得るもの、またはなり得そうなものは何の躊躇
なく衝動的に「排除」してしまう。罪を恐れない。罪に縛られない。


だから罪の王?


でもそうなってくるとそれはKINGでもなんでもなく危険な精神障害
としか映らなくなってくる。「サイコパス」や「シリアルキラー」なんて
俗っぽいお飾りをつけるのは違うと思うけど、でもエルビスを見てい
ると何らかの病気としか感じられなかった。


それとも幸せを絵に書いたような生活を送る神父一家に対する「復讐劇」
だったのか。ラストでその罪を神父に懺悔したことでその復讐は成就した
ということなのか。でもそういうドロドロした負の心はあまり感じられなかっ
たんですよね。(まあ自分が気付かなかっただけかもしれないが)


とにかくラスト5分少々はとても静か。そしてものすごく怖い。完璧に手入
れの行き届いた美しい庭からこれまた隅々まで清潔に保たれた家の中へ
と流れるように進んでいく無音映像。この間に「何が」起きたかを知る。

そして案の定映る2人の遺体。その瞬間のエルビスを見て「KING」と感じ
るか、それとも「異常」と感じるか。自分は後者でしたね。


ストーリー自体がとても特殊なせいもあるとは思うけど、やはりこの雰囲気
はガエルだったからこそ!とも言えるはず。先にも言ったようにこの映画に
はドロドロした嫌悪感が全くと言っていいほど無かった。


なんかとんでもなく「へんなこと」になってきているぞ…とは感じるものの
スルスルとその「へんなこと」を受け入れていってしまう。さもエルビスは
当り前のことをしているのか?とさえ一瞬思わすようなガエルの演技。



やっぱり面白いね…ガエル・ガルシア・ベルナル。


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